2013年8月3日

 何もかもが凡庸である。それは悪では無い。おかしな言葉遣いでふざけ合っている酔っ払いのインテリどもより余程愛らしい。彼らがこちらへ向けるカメラのレンズに微笑みたくない。すべてが小さな金の環の中で、人々は仰向けに浮かんでいる。喜びの形態は最早誰かの手によって固定されていて、うつくしさ以外に何物も価値を持たなくなっている。つまりあなたも私も、夢を見ないなら唾を吐き掛けられるのだ。それが嫌なら、せめて呼吸だけでも正しくなければならない。
 視線が安全装置を外す。「もっと詩を!」と叫んだあとには何も残らなかった。