あれだけ楽しみにして居たのに、おいしいカレーを食べて愉快な映画を観たらお財布の中身がスッカラカン。買えなかった。まあいいか、と諦めだけは大得意、サウンドクラウドさまさまを頼りにこのメイヤー・ホーソーンの歌う「幽霊の気分で」でノリノリになりながら、おでんと刺身と日本酒を味わう夜更けであった。それは恋人の部屋という侘しさの中で。
最近非常につまらない気持ちにあって、加えて例の両手が巨大化する感覚に毎夜苛まれており、どこもかしこも永遠から振り落とされているのを知覚せざるを得ない。頭の左側にミツバチが居て、ブンブンブンブンブンブンブンブンうるさくて、それを避けようとしている感じ。あるいはドアノブにおでこを押し当てて、ゆっくり体重を掛けていって、耐え難い痛みを感じた辺りで、後ろから隠れていた子猫がニャアといってわたしの横をすり抜けてゆく気配を覚える感じ。あと身体がマトリョーシカみたいになって、いま何層目の自分に生きているのやら、はてな、ってなる。がっかりするよ。