一日中泣きそうな気持ちと両目の状態で、バイトなのにも拘わらず、そうしたら「今日元気無いですね、何かあったんですか」と聞かれて、べつに理由なんて無いんだけれどそう言うわけにもいかないと俄かに思って、なにか死んでしまったような朝だったから、「猫が死んだんです」と言った。猫は飼ってないしこれまで飼ったことも無い。だのに言った瞬間、本当に私の猫が死んでしまったような気持ちになったのと、「猫が死んだ」という言葉で悲しみが身体を得たのとで、すべてが一つになってしまった。
現実が奇妙に映るのは、あなたが天使であるからに他ならない。