あらゆるすべての人間が、泣きながら「つらい、死にたい、助けて欲しい」と言い縋ってくる。一方でわたしは世界に向けて、返事の帰って来ない手紙を書き続けている。
雨が大きな音を立てて降る。それがすべてからわれわれを隔絶する。湿った呻きが19回上がる。部屋がばらばらに壊れ、外から大量の雨水が流入する。誰も巻き込まれることは無い。ただやまない呻きが濁流に飲まれていく。人称を欠いた時間が、青を求めて蠕動する。
3回に1度のベルで眠れなくなる女。舞い込む過去を拒めない。昨夜得た光を口から零す。疲労の底へ溶けて消える。