2013年4月15日

 区立図書館に行ったら閉館日だった。授業に一つも出なかった。大学の図書館で友達が勉強している姿を見掛けたが声を掛けなかった。買ったチョコレートを食べなかった。
 『ボヴァリー夫人』の第一部をようやく読み終えた。新潮文庫のものを読んでいるのだが、背表紙のあらすじにすべて書かれてしまっていてそれを読んだ私は少し怒った。あと蝋燭を「ろーそく」天鵞絨を「びろーど」と表記しているのが間抜けだ。43ページの「彼にとって、世界は妻の下着の手ざわりやわらかなあたりにもう限られたようなものだ。」というところが好き。ゴダール『はなればなれに』でアルチュールがオディルに送った手紙の「生きるべきか死ぬべきか 君の胸の谷間で それが問題だ」という文章を思い出した。