2013年12月30日

Ni avec toi, ni sans toi

 アルバイト先の忘年会だったが、途中で引き返した。駅前のバーで山崎を飲みながら、「ロリータ」を読み、さっき帰宅したところ。一人で出来る楽しいことを知り尽くしているので、それを超えるものでないと体が動かない。ナボコフの言葉より面白いものなんて精々が愛くらいだろう(つまりどんなに素晴らしい言葉遊びも、明日と同じであろう愛には勝らない)。あなた方の口に注がれるべき最後の一滴は、ウイスキーでは無く、恋人の接吻である。
 きっとどうにもならない気持ちは、その在り様に反するんだよ。君はとてもキュートなんだから、何も不安がることは無いよ。

2013年12月22日

 12月になった。それももう少しで終わる。わたしはいま大学3年生で、就職活動に関するあれこれが突如として始まった。よく分からないけれど「なんにも分からない」と言っているわけにもいかない。だから見様見真似で「エントリー」というボタンをぽちぽち押したり、ぺらぺらのスーツを着てふるえながら5限後の説明会の列に並んだり、している。わたしの通う大学は、木に電飾が巻き付けられており、その彩度の低い発光は、まるで遺伝子に組み込まれた輝きかと思うほどに、美しい。その中を、あくびを噛み殺して、「よくわかんない、なんにも、よくわかんないなあ」と口の中で呟いて、家に帰る。相変わらず北向きの私室はぎこちない。どこが一番しっくりくるのですか。あなたの内側ですか。わたしの外側ですか。
 わたしを格好悪くしないで下さい。その代わりにあなたのすごくみっともない姿を見せて下さい。正しくて、格好いいことの中に、われわれが求める答えはありません。そんなことは賢しいあなたなら疾うの昔に知ってしまっているはず。今がその時です。いつだって、わたしの言う通りにしていなさい。

 いつもこんな感じのことをここら辺まで書いて「下らないな」と思って消してしまうのだけど、今日は載せておきます。さようなら。